安倍内閣が発足して3ヶ月が過ぎようとしている。
まだこの政権が本当に社会をよくする力があるのか
については軽々に結論づけはできないが
少なくても民主党が作ってきた政治の停滞感は払拭しつつあると感じている。

その阿倍さんに対して、発足当時は必ずしも肯定的でない人が私の周辺にも多くいた。
その理由を聞いてみると、彼は2007年当時の第一次安倍内閣で、
いわば政権を放り上げた人間ということが主な理由だった。
その彼は、少なくてもいくつかの点では変わったと思う。
理想主義的な目線から、現実的な目線へ、
そして、お友達内閣という、自分にとって都合の良い人事から
実務家中心の人事へ、とともすればお坊ちゃんだった政治家が
厳しい経験を通じて、
より現実色、実務色に強い政治家にバージョンアップされたと感じる。
さる3月27日に堀江貴文氏が仮出所した。
彼は、ご存じのとおりライブドア事件で、2年6ヶ月の実刑判決を受け
服役していたのだが、その記者会見をみて、見た目的にも、話しをする雰囲気的にも
だいぶ変わったとの印象を受けた。
その数日後の報道番組で彼の出所を題材に、現在日本の雰囲気が株価の上昇などを捉えて
バブル経済や拝金主義が復活するのではとの内容をプログラムを放映していた。
彼は今現在も拝金主義の象徴というレッテルが貼られていることを改めて感じた。

私は、2006年以前のホリエモンはあまり感心しないと思っていたが
2006年に逮捕され、ライブドアは市場から抹殺され、彼は有罪判決を受けて
服役をしている過程や服役中に有料メルマガで情報発信し続けている彼のパワーには
次第に感心するように感じていた。

人は、人の本性はそう変わるものではないから、
一度過ちを犯した人には注意した方がよいとの見方をもつ人がいる。
それも一理があるが、私は、本性が変わらなくても、経験から学んだことにより
人として成長することはあり得るとという見方を大事にしたい。
特に政治家や事業家は、失敗するというリスクの高い職業だと思う。
そして本当によい政治家、事業家が不足している現在、
二人の、貴重な失敗経験をして人材は、その失敗を糧の
もともともっている才能をいい形で進化させ、社会のお役にたって欲しいと思う。
そして、私たちは、過去の失敗でその人へレッテルを貼り続けるのではなく
今の行動を厳しく、でも色眼鏡なしに見てあげるのも必要ではないかと思う。

今まで社長として人としていくつも失敗をしてきたからそう思うのも知れないが・・・