座禅の効用
先日都内のある座禅会に参禅した。
座禅とは、座った姿勢で、自分の無の境地になるように精神を統一していく試みだそうだ。
此処で教わったのは、呼吸に意識を集中することによって、
精神を”今”に集中させていき、余念をなくしていくことを座った状態で延々を行っていく。
そのことによって、自分が呼吸そのものになりきり、無我に境地に次第に近づいていくようです。
禅師から座禅の意義効用に関わる講話を聴いた。
なぜ座禅をするのか?
人には知覚する機能と考える機能がある。
そして無意識でいるとと、目の前に知覚していることに意識を集中させず、思考が先走りし、別のことを考えていく、そういう習性をもっている。、
そのことにより、知と意がバラバラになっていく。
そしてこの状態が様々な囚われや思い込みになりやがて様々な煩悩や悩みを生んでいく。
目の前のことを集中せず、過去や未来のことを考えていると目の前のことがおろそかになり、それが人間の心の苦しみを生む元になる。
だから、今、目の前のことに意識を集中し、

精神の統一を図る修行法を仏教では禅定といい、

座禅とは、座った姿勢で自分の呼吸に意識を集中させていく禅定の方法だそうな。

実際やってみて座禅の効果は2つあるように思った。
ひとつは悩みを低減すること。

悩みをもった状態とは、今の目の前にことに意識が集中できず、その悩みあごとに囚われている状態とも言える
今此処に集中する訓練を積むことにより、囚われや思い込みが少なくなり、悩みも低減するとではと思った。

もうひとつの効果は集中力を高めること。
よくあるのだが、目の前の物事が自分にとって勝手に軽いことや意味の少ないことと感じたとき、別のことを考えたり、することがしばしばある。

こういうことが多いとそれが習慣性になり、物事への集中力を欠く、または気持ちの切り替えが下手ということにつながっていく。

集中力を高めるという意味で、訓練していく必要性を感じた。

座禅に「前後裁断」という言葉がある。

「前後裁断」とは、江戸時代、沢庵禅師が過去も未来も裁ち切り、今に集中することだそうだ。

今、此処に集中しすることが無限の可能性が広がるかもしれない。