新聞に昨今の首相辞任劇に関して「負けの体験トップに不可欠」という見出しの記事に目が留まった。中味はトップにふさわしい器を身につけるには真剣勝負で負けを体験した人こそがふさわしいと記述されていた。
一理あると思う。
リーダーは2つの能力が不可欠だと思う。
ひとつは未来を描き、皆を引っ張っていく能力。
もうひとつは、苦難に出会ってもびくともしない強靭な精神力。
強靭な精神力を持つためには、それなりの訓練または体験が必要だと思う。
誰しも失敗したり、負けたりしたくない。
特に自分の命を懸けるほど真剣に取り組んでいたことで、負けたり、失敗したりすることほど悔しいことはない。
悔しくて涙がこぼれ、自分の身をなくしてしまいたいほど悲観する。
取り組んでいたことの真剣度が高いほどそういう気持ちになる。
しかしそういう体験ほど自分の心を強くすることはないと思う。
挫折は心の成長剤かも知れない。