今週末は家族で旭川にいきました。
お目当ては日本最北端の動物園、旭山動物園です。
旭山動物園は旭川市内より約10KM離れています。立地する旭川は観光地が多く点在する北海道してはあまり見るところが少ないです。そいうことで全国の他の同動物園と比べるとお世辞にも立地条件がよいといえない場所にあります。
しかし、この動物園は現在上野動物園をしのぎ、全国一の来場者数を誇ります。
その秘密は動物の見せ方にあります。単に動物をみせるのではなく、間近で、活動している姿を見せる工夫が随所でなされています。
たとえば、シロクマが、陸から水の中にダイブするところを、水族館のように、水の断面をガラス越しでみることができます。
ライオンの親子がジャれついているところを1メートル以内の至近距離でみることができます。
アムール虎が、その息遣いが聞こえそうな目の前を通過していきます。
ペンギンが水中で泳いでいるところを、水中トンネル越しに見ることができます。
アムーズひょうが私のの頭上2メートルで眠っていました。
普段みることができない動物が、間近で動いている姿がこんなに迫力あるものとは思いませんでした。
子どもだけでなく大人も夢中になってしまいます。
普通の動物園のコンセプトは、”動物を見せること”ですが、旭山動物園のコンセプトは
“動物の”生態を間近に”見せること”=行動展示のようです。
旭山動物園は今でこそ、マスコミなどを通じて人気施設になっていますが、数年前ままでは赤字続きだったそうです。
一時は市の閉園にまで追い込まれたことがあったそうです。
しかし、そこから、経営者、職員が一致団結して、再建を図り、英知を結集して魅力的な動物園に生まれ変わることに成功しました。そしてそのことが、人々に評判を呼び、来場者数日本一の動物園にまでなりました。
来園者の会話を聞いていると、半数近くの人は、遠方からの旅行者ではないでしょうか?動物を見せる施設以外の、施設やサービスは必ずしも立派とはいえないです。
“動物を、来園者が喜ぶようしっかり見せる”この一点を工夫するたけで、旭川動物園は全国からもっともお客様を集める動物園に変身しました。
“コンセプトにお客様が喜ぶ特長を加え、その一点に集中して創意工夫し尽くす。そのことで、多少他の条件が恵まれなくても、日本一になることができる。貴方の事業もそういう観点から創意工夫すれば成功させることができるのよ”
そういう励ましをもらったように思えました。
旭山動物園よ、ありがとう。