先般TVを見ていたら、政府が働き方改革から次のステップとして生産性向上に取り組むというニュースが放映されていた。国レベルの生産性は、国民一人あたりの生産性という指標で測定されるようだ。
私も、ずっと前に日本がOECD35カ国の中でも日本が国民一人あたりの生産性が下位グループに属するようになったと聞いて以来とても気になるテーマだった。

なぜ、日本の生産性が低くなったか?

私的には、日本は中進国から先進国になり損なった“国家レベルの発達障害”ではと思う。
日本は昭和末期には、経済大国であったが中身は先進国には至らず、先進途上国にすぎなったと思う。先進途上国では、先進国に追いつき追い越せ、という目標と、日本人のもつ勤勉性が機能した。それが、一見数字的に先進国の仲間入りをした時期=バブル崩壊後=平成から成長が止まってしまった。数字的に先進国なのに中身は発展途上国の体質を引きずっている国」でことが今日の閉塞感、沈滞感につながっていると思う。
そして、数字的もじり貧を続け先進国の中でも下位=経済衰退国に位置づけられるようになったしまった。

どういう点が先進途上国のか?を考えてみると、自分らしさを活かす風土とそこから生まれるクリエイティビイの欠落ではと思う。

先進国は個のらしさから生まれるクリエイティビティを大事にするカルチャーがあり、そのクリエイティビティから経済的価値へ転換していくビジネスダイナミズムがある。
一方、日本にはクリエイティビティを育てる土壌も乏しく、さらにビジネス土壌がダイナミズムに欠ける。更に言えば人材育成・人材活用の仕組みも弱い。
そこにメスを入れることができれば日本も先進途上国&経済後退国という中途半端な状態から中味の伴った先進国の仲間入りができるのではないだろうか?